TCP/IPを用いAR設定する場合、SNAと異なってくるのは、ノード登録の部分であり、CATALOG TCPIP NODEコマンドにて行う。その構文は以下の通り:
CATALOG TCPIP NODE nodename REMOTE hostname/ip-address SERVER servicename/port-number [OSTYPE (OS400|MVS|VM|VSE)] [WITH "comment-string"
TCP/IPを用いAS設定する場合、SNAと異なってくるのは、DBM構成パラメータ設定の部分である。その構文は以下の通り:
UPDATE DB CFG USING SVCENAME servicename
OS/390上でTCP/IP関係の解決を行うためには、TCPIP.HOSTS.LOCAL(hostsファイルに相当)、TCPIP.ETC.SERVICES(servicesファイルに相当)、TCPIP.DATA(DNS関連の設定)といったメンバーを設定する必要がある。
DB2 for OS/390をARとして設定するためには、次のような手順が必要となる:
TCP/IP接続のために設定しなければならないCDB項目でSNAと異なるものは、以下のようなものである。
INSERT INTO SYSIBM.LOCATIONS
(LOCATION, LINKNAME, PORT)
VALUES(location,
linkname,
servicename);
INSERT INTO SYSIBM.IPNAMES(LINKNAME,
IPADDR,
SECURITY_OUT,
USERNAMES)
VALUES(linkname,
ip-address,
security,
username);
DB2 for OS/390をASとして設定するためには、次のような手順が必要となる:
DB2 for OS/390は、TCP/IPでのインバウンド接続ユーザ変換をサポートしないため、CDBの設定は行わないで良い。
BDSDの編集は、DSNTINST CLISTコマンドを用いて行う。ここで設定する項目は以下のようなものである:
AS/400では、ホスト名とIPアドレスの関係を登録するにはADDTCPHTEコマンドを、サービス名とPORT番号の関係を登録するにはADDSRVTBLEコマンドを、DNSの設定にはCHGTCPDMNコマンドを、それぞれ使用する。
DB2 for AS/400をARサイトとして設定するためには、次のような手順が必要となる:
RDBディレクトリエントリの作成は、ADDRDBDIREコマンドを用いて行う。設定項目は以下のようになる:
TCP/IPでのサーバ設定はSNAでのサーバ設定と同じであり、TCP/IPの設定とSNAでのAS設定が終わっていれば、すでに接続できる状態になっているはずである。