情報処理技術者試験

What's New?

(2002/03/15)私が執筆した(共著です)以下の教科書が現在本屋に並んでいます。どちらも良いものができたと思いますので、見かけたらぜひお手にとってご覧ください。

「3週間完全マスター・テクニカルエンジニア データベース(日経BP社・ISBN4-8222-8114-0・\2,800)」
「テクニカルエンジニア システム管理過去問題&分析(経林書房・ISBN4-7673-0897-6・\3,200)」

(2000/07/10)システム運用管理エンジニアに合格したので、挑戦中のシステム監査技術者と合わせて久しぶりに更新しました。

一種

昔のことなんで、忘れちゃいました^^; 旧過程のころの受験だし、今の人には役に立たないでしょうから、許して。

データベーススペシャリスト

勤務先で情報システム部門に配属された後、初めて受けた試験です。中途配属者研修を終了する前に受験したという(爆)、なかなかの強行スケジュールで勉強したので、すっかり情報システムの見方に癖がついてしまいました。
 データベーススペシャリスト試験の範囲は、大きく分けて

の2つになります。両方に精通していなくても合格は可能だと思いますが、どちらか一方には精通し、もう片方にも一種共通レベルを越えた知識が必要になります。ちなみに、私は正規化関係の方に力を入れました。
 実務でバリバリ使っている人にはあまり言うべきことも無いのですが、学生さんなどで普段はRDBMSを触っていないという人もいるかと思います。そういう人も、何らかの形でRDBMSを手に入れ、いじり倒してみることを強くお薦めします。そうでもないと、なかなか動作を納得できないことでしょう。私が「学習用に」お薦めするのは、Oracle RDBMS の Win95で動作するバージョン、「Personal Oracle 8 for Windows 95/NT」です。都合の良いことに、これはオラクル社のサイトから90日間の評価版をダウンロードすることが出来ます。受験勉強には充分でしょ?なぜ「学習用に」お薦めなのか、と言いますと、「難しいから」という事になります。はっきり言って、個人〜SOHOレベルでRDBMSを使うなら、InterBaseやSybase SQL Anywhere の方が運用管理が圧倒的に楽なのですが、逆に、これらのソフトを「学習用に」使ってしまうと、運用管理面の勉強にならないというわけです。Access ? Access は少なくとも「学習用には」お薦めできません。クエリビルダーが作るSQL文はMicrosoft独自の拡張文法を使っているので参考に出来ませんし、DDL文(CREATE TABLE,INDEX etc.)を通すわけでもありませんので。
 ただ、Accessがメジャーになったおかげで、正規化の理論書なども以前に比べて多く見掛けるようになりました。そこそこの本屋でも、自分になじみそうな参考書を探すのに苦労はしないでしょう。
 最後に、データベーススペシャリストの最良の教科書はCAITの標準テキストです。これは、他の科目の標準テキストに比べても、カバーしている項目・内容・項目間の整合性などで出色の出来になっています。受験を志すなら、真っ先に買って何度も読み込みましょう。

ネットワークスペシャリスト

データベーススペシャリストに引き続いて受験したのですが、こちらは覚えることが多く、大変でした。逆に言えば、用語・概念の暗記と計算問題(待ち行列)の練習でかなりのところまで行けるので、準備をしやすいと言えるのかもしれませんが…。これもデータベーススペシャリストと同じく、「全分野で1種+αの知識を付けること」「得意分野(午後2の論述問題を書き切れるような)をきちんと持っておくこと」が重要となるでしょう。
 私はTCP/IP系を得意分野にしようとしたので、PC-UNIXを余ったマシンに入れ、一通りのサーバ類を立ち上げてみました。結構役に立ったので、お薦めしたいと思います。本当は、付属してくるソースを読んでみるということもしたかったのですが、こちらは力足らずで^^;
 ちなみに、私が選んだのは FreeBSD です。LinuxとFreeBSDの両方のCD-ROMを入手したのですが、Linuxの方はCD-ROMドライブを認識できなかったので、自動的にFreeBSDを使用する事になりました。設定ファイルの扱いもきれいだし、ソフトの導入管理も楽なので良かったのですが、最近Linuxで魅力的なアプリ群(フリー版のInterBase、Oracle、オフィス系のソフトも)が増えてきたため、ちょっと後悔しています。そろそろ乗り換えようかな。

プロダクションエンジニア

 これこそ、ほとんど準備ができず、今までの1種共通の知識だけで乗り切ってしまいました。よく合格したものだと思います。一応、テキストは何度か読み返しましたし(このテキストも、データベーススペシャリストのものと比べればやや冗長ですが(ちなみに2分冊です)、よく書けています)、アルゴリズムの教科書を購入して初めの半分ぐらいは読んだのですが…。もっと力を付けたいですね。

システムアナリスト

 上に書いた試験はすべて一発で合格したのですが、システムアナリストは一回失敗しています。この試験を受けることから、もはや午前の問題は何もしなくても(というと少し違うのだが(謎)、まあ特に受験勉強をしなくても)8割はとれるようになってきましたので、完全に午後の勝負になっていました。初年度は午後1は圧勝(おそらく8割は取れた)したはずで、合格した積もりでいたのですが、見事に失敗していました。当時は原因も分からず、ただ首を捻るばかりでした。
 状況が変わったのは翌年でした。私はこの年、ちょっとしたご縁があって「システムアナリスト・合格への道」(同友館)という教科書の執筆に携わることになりました。その執筆の過程で他の著者の皆さんと意見の交換をするなかで、去年の午後2の論文ではベースとなる視点が育成カリキュラムからかなりずれていることに気付いたのです。そして、この年の受験では、徹底的に守りを固めた、つまり、面白そうなネタでもアナリストの視点から外れそうなものは落し、教科書的な記述のみを書いたのです。求められる職務の視点を持つという点から考えれば、この方法が実は正しいアプローチだったのかもしれません
 あ、ちなみに「システムアナリスト・合格への道」は、上に書いた論文の他にも事例問題に対する記述がとっても充実しています。10年度から急に難易度が上がった午後1に苦戦した方は、目を通してみてください。気に入ったら、買ってね^-^。

システム監査技術者

1999年の秋に受験したのですが、見事に散ってしまいました。午前と午後一はそこそこの出来だったので、やはり論文が足を引っ張ったのでしょう。ある意味フィクションになることが多い(システム監査を直接的に業務にしている人はそうはいないはず)分野であるからこそ、カリキュラムで求められる視点をきちんと持つことが大切なのだと、改めて感じました。

システム運用管理エンジニア

現行制度での最後の春試験はシステム運用管理エンジニアを受験しました。ほとんど事前準備が出来なかったので記念受験のつもりだったのですが、受かってしまいました。論文のテーマが「システム運用管理エンジニアの開発業務への参画」だったのが良かったのだと思います。ただ、この試験は受験者数も少ないため、良いテキストが無いのも確かです。普段の業務での実力、というか経験・考え方が素直に現れる試験ではないでしょうか?ま、新制度になればいろいろ変わるでしょうし(って無責任な…)


このページの先頭に
トップページに
メールを送る
Last modified: Wed May 05 10:05:10 +0900 2021

Valid HTML 4.01!