私が中小企業診断士という資格を知ったのは、システムアナリストという情報処理の試験の情報を集めている時でした。受験しようと考えた理由は、この資格の持つ経営全般をカバーする性格と、それを情報活用という側面から支援する情報部門の存在に興味を持ったためです。
1996年11月に、会社が契約していたマンパワーの通信講座に申し込みました。ですが、範囲の広さに圧倒され、通信教育だけではとても勉強しきれんなぁと思い、対策を考えておりました。そんなとき、弱小勉強会の存在を知り、オリエンに参加することになりました。あの時に受けた刺激は忘れられません。同じ目的を持った仲間が集まるのは良いものですね。
そうこうしているうちにマンパワーの教材も届き、いよいよ勉強開始ということになったのですが、当時立ち読みしていた本の中に「1級販売士は診断士の力試しにちょうど良い。」と書いてあったので、「よし、受けてやろうか」と思い立ち、受験することに決めました。今だから言いますが、キツかったです^^;;診断士の勉強は弱小でやる範囲だけをやり、残りの時間は販売士のテキストを読み込むことに充てました。両方とも基礎が出来ていないところを掛け持ちしたので、「このままアブハチ取らずになるのでは…」と不安になったりもしました。結果は、販売士と診断士1次試験は両方とも押さえられたのですが、2次試験の結果も含めると「どうだったかな〜」とも思います。特に、基礎テキストの理解が遅れた分、白書に手をつける時期がずれ込んだ(結局9年度の白書しか買いませんでした)のが、2次の敗因の1つかな、とも思っています。
この期間はあんまり書くことがありません。ひたすら「通勤時間に通信教育のテキストを読む」「帰りに図書館によって参考資料を調べながら問題集を解く」「弱小でアウトプットする」のくり返しでした。参考資料も、図書館で目に付いたそれっぽい本を適当に調べるというアバウトな方法を取っていたためにご紹介できません^^; ちなみに、使用した図書館は広尾にある東京都立中央図書館、夜の8時まで開館しております。この時期までに、「ベスト500選」(弱小勉強会で使用した問題集です)を2廻しぐらいする事が出来ました。
自分では基礎力は一通りついて来た自信もあり、白書にも手を付けはじめ、「なんとかこのまま行けるかな」と思っていた6/15,16に、企業経営通信学院の模擬試験を受けました。模擬試験は受けてみるものです(2次試験はぐずぐずしているうちに申し込み損ない、これも敗因の一つだと思っています)。資料系の問題に歯が立たない、財務の時間が足りないなどにも気がつきましたが、最大のショックは販売流通情報システムでした。問題集も2廻しして「まず大丈夫」と思っていたのに、全く解けなかったのです(自己採点では30点強、実際は40点ほどでした)。これにはさすがに真っ青になりました。
結局、直前1ヶ月は白書と販売流通情報システムにかかり切りでした。今考えると模擬試験はかなりエグい出題で、学習ペースを乱されたと言えないこともないのですが、この2つは2次試験の中核になる科目なので、短期間に根を詰めて勉強できたのは良かったと思います。
今年の問題は(難易度はともかく)全般的に素直だったと思うので、それなりの手応えは有りました。労務だけは予想を全く外されたのでかなりショックだったのですが、幸い労務の次の最終科目・情報基礎知識は科目免除を受けていたので、ダメージが解答用紙にあらわれることなく帰途につけたのでした。